導入事例 株式会社 石橋製作所 様

「求めていたのはコレだ!」
初見で直感的に分かったDIRECTOR6の価値。
生産の管理や推進に不可欠な “現場の情報共有” で、
さらなる企業成長へ。

90年代に急伸した欧州風力発電用の歯車装置に携わり、風力発電用増速機 5,000台(洋上風車向けを含む)を納入するという実績を築かれてきた同社。現在も歯車装置の開発・設計・製造をコア事業とする中で、もっとも大切にされているのが「信頼性」です。1 メートル以上もある歯車にも、ミクロン単位の高い精度が求められています。そして必要だったのが、個別受注・多品種少量生産にも対応し、計画や工程の「見える化」によって、業務の効率化や部署間のスムーズな連携を生みだす生産管理システムでした。

  • 代表取締役 石橋和彦氏

    代表取締役

    石橋 和彦 氏

  • DX推進室室長 諌山勝己氏

    DX推進室 室長

    諌山 勝己 氏

  • 製造本部長 石橋弘嗣氏

    製造本部長

    石橋 弘嗣 氏

背景・お悩み旧システムでは機能しなかった個別の工程管理。
当初予定した新システムは、操作性でニーズに合わず。

社長:当社では、いわゆるデジタル化に割と早い時期から取り組み、独自の生産管理システムを開発してきました。ただ、個々の工程管理であまり実用性がなく、結局はプリントアウトした計画表で管理していました。また、このシステムで集計したデータを、別のシステムへデータ転送するミドルウェアの導入も検討しましたが、簡単ではなく断念してきました。

石橋(弘)氏:以前、工程管理は担当者が個別に、それも頭の中で進めていました。しかし記憶できる案件数も、翌月分くらいまで。そして情報共有されにくく、現場スタッフは「担当者が休みで分からない」「誰に聞かないと動けない」となり、業務が滞ることもありました。また、いくつもの工程があり複数の部署が絡むため、とにかく連携が重要です。ところが以前は、部署間の連絡に手間がかかり、見えない時間のロスが大きかったはずです。

社長:このため現場スタッフは、あまり作業時間に配慮せず、成り行きで進めていました。結局、1つの仕事をゆっくり進めた方が、身体的な負担が軽い上に、残業代がもらえる。そういう意識も変えなければならなかった。そこで「情報の民主化」を一つのテーマに、情報を共有しやすい新たな生産管理システムの導入を検討することにしたわけです。ところが、当初導入を検討していたシステムは主に操作性の面で、こちらのニーズに合致しないことが開発・導入途中に判明。すでに多くの時間を費やし、予算的にも行き詰まる中で、紹介されたのがDIRECTOR6でした。

導入の流れ デモを見て、高い完成度や、軽快な操作性を実感。
「きっと、やりたいことができる」と膨らむ期待。

諌山氏:DIRECTOR6の導入検討にあたってまずは私が東京でデモを拝見しました。「これなら導入を検討すべきだ」と思い、あらためて当社でのデモでは「欲しい項目が、確かにそこにある」という印象で、「DIRECTOR6を調整していけば、きっと当社が必要としているシステムになる」と確信をもてました。

社長:私もデモを見て「やりたいことができそうだ」「こんなにも違う世界があるとは」と驚いたものです。きっと、いろいろなモノづくりの企業からさまざまな要望を受け、ブラッシュアップされてきたシステムなのでしょう、完成度の高さを感じました。逆に、これだけ作り込まれたシステムだとカスタマイズが難しいのではと思えました。しかし実際には、私たちの要望や問い合わせに対し、シムトップスは素早く対応してくださっています。

諌山氏:かなり難しい要望もしましたが、重要性の高いものから順に対応してくださり、当社の生産現場で確かに使えるところまできています。今は情報の表示方法に関してもう少しだけ手を加えています。

石橋(弘)氏:項目をつないだり入れ替えたりする操作が、こちらが意図する通りスムーズにできましたので、デモを見ていた皆が感心していました。誰もが「これなら、うまく活用していけそうだ」という感想をもったと思います。私が特に注目したのは、全体の「可視化、見える化」でした。各スタッフが手持ち資料で見ていた各種情報が、端末の画面上で軽快に表示され、簡単に確認できた点は大きかったです。

期待する効果 新システムとの、スムーズな連携へ。
現場では情報共有化による、業務改善の兆しが。

社長:DIRECTOR6導入におけるポイントは、上流・下流との連携でした。実は、新しく導入した生産管理システムは今も稼働し、「受注の処理、予算の算出、工数の算出」などを前処理しています。この情報をDIRECTOR6へ展開し、以降の「発注、計画、消込」などの生産管理を任せる。そして下流の連携として、DIRECTOR6の生産実績を再び新システムへ転送し、会計処理へとつなげる形にしたいと考えました。

諌山氏:実は、新システムには未完成な部分があり、その開発も継続しながら、DIRECTOR6も導入する状況でした。このため導入に2年ほどの時間をかけ、2022年10月に本稼働を始めました。連携においては、新システムに特別な変更を加えるわけにはいかず、その条件に対応できた点でもDIRECTOR6を評価しています。
現在は、集計に関してご相談しています。DIRECTOR6と新システムとの間でデータを連携させる際、いくつかのルートを設けたのですが、その“つなぎ部分”の改良ですね。「原価、債務、非原価」などへ情報が流れる仕組みづくりをサポートいただいています。とにかくシムトップスの対応にはスピード感があり、親身に対応いただいています。

石橋(弘)氏:現場では今、全7名の担当者がDIRECTOR6を使って社内や外注における各工程を管理しています。そして、その情報の共有も、すべてDIRECTOR6でおこなわれています。誰が見ても情報が分かり、今やらなければならないことを現場が判断できる。だから、今後は担当者が休んでも問題なく工程が進むはずです。また、各工程が別の担当者の工程とも関わりますので、この連携もスムーズになってくるのではないでしょうか。これからはスケジューリングやビューアーといった、より重要な機能の活用にも注力したいです。

社長: DIRECTOR6の稼働を始めて約半年。利用しながら順次改善していくことで、理想のゴールへ着実に辿り着けるという感覚をつかめています。

今後の展望 DIRECTOR6で、現場のいろいろなことが見える。
生産管理以外に、そして会社の発展にも活かしたい。

石橋(弘)氏:ビューアー機能により、機械や人の動きと稼働率が見えるようになったので、故障などで稼働していない、あるいは稼働が少ない機械を見極めたいと考えています。それを、設備投資や更新タイミングの判断材料にしていきたい。また、モノづくりは工場全体で同じ意識や情報を共有し、同じ方向を見て進めるべきものだと考えています。DIRECTOR6の「見える化」で現場に積極的な情報開示をし、「みんなでモノづくりに関わっていこう」という意識を生み出していきたいです。

社長:「見える化」が進めば、どれだけ忙しいかが「現場の声」だけでなく、リアルに分かるようになります。これまでは日々の業務に追われ、2,3カ月先の仕事で目一杯。5,6カ月先の話となると、もう頭が回らないといった感じでした。しかしDIRECTOR6によって作業の非効率な部分が見えれば、やり方を改善して余力を生みだせると考えています。その余力で受注のキャパシティを増やし、永続的な付加価値生産のさらなるアップにもつなげたいです。
ただ、社員たちに「見える化で、単に仕事を増やされた」といった感覚をもたれては、モチベーションに影響があるでしょう。そこで、私はDIRECTOR6から取り出せるデータを「社員を正当に評価するための手段」として活用することを進めています。「1日8時間勤務した。1時間残業した。ではなく、1日何ポイント分の仕事を何時間でしたか」、それにより仕事量のみならず、生産性を評価する。昇給や昇格など人事システムに反映させることで、仕事のできる人が『やり損』にならない環境を実現したい。DIRECTOR6を生産管理以外の領域で活用することも考えながら、業務改善に取り組んでいるところです。

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個別受注・多品種少量生産特化した
生産スケジューラ工程管理システム
DIRECTOR6(ダイレクターシックス)

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